季節で15のお題 ―秋―





01 秋の夜長
  夜が少しずつ更けていくなか
  本のページを繰っていく

02 すずしさ
  頬を撫でていく風
  いつのまにか 涼しくなっている

03 灯籠流し
  流れていく 灯と一緒に
  魂を見送りながら
  ・・・あくまで秋の「季語」。
04 赤とんぼ
  夕焼け色の とんぼよりも
  まだ濃い色を残す夕日

05 月見
  空に浮かぶ 望月と
  水に揺らぐ 望月を眺めて

06 神在月
  出雲に集まる 神々の
  一ヶ月の間の 詠み名を
  いささか辛い題かもしれない。
07 不知火
  暗闇の中 僕を導くように
  海にあらわれた 無数の火

08 山姫
  山姫に捧げられたのは
  色とりどりに 染まった錦

09 竜胆
  青を求めて 着いた所
  一面に 竜胆が咲いていた

10 曼珠沙華
  道端の赤が 眼についた
  そこにあったのは 曼珠沙華

11 紅葉
  見上げた視界の中にあった
  真っ赤に染まった 紅葉の色

12 すすき
  川のそばに ひかえめに
  少し生えていた すすきの穂
  「群生する」、とはあったけど。
13 秋桜
  花壇に咲いた 秋桜を
  栞にしようと 本をとり

14 刈り入れと死の祭り
  橙と黒に染まっていく
  それは 刈り入れと死の祭り
・・・Halloween、とわかってもらえれば。
15 冬隣
  すぐそこまで来た 秋の別れを
  寒さから 感じ取りつつ









2006/09/27〜2006/10/13
in 「Memories of noble planet」